2006年02月13日

なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか? 好かれる技術


なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?風邪をひいたみたいです。急にひいたわけじゃなくて、数日前からそれっぽかったので、昨日・今日は安静に。またまた本の紹介です。

1冊目は、去年末だったかな?に読んで、自分的に大ヒットだった本。会社の社内ブログでも紹介しました・・・がうちの部長は読んでないっぽい(笑)。

先月だったかな?本屋に行くと、SE新書シリーズなるものが並んでて、その2冊目の「ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 」が減ってて、みんな興味があるんだろうなぁ、と思って手にとってみました。内容は一般的な内容で、出来る人はそうしてる・そう考えてる、出来ない人はそうしない・そう考えない。出来る人になろう!と言うような内容でした。そういう考え方をすればできる人になって伸びるっていうんですよね・・・ホントかいな。

というのは、SHIN-ICHI が思うに、個人の努力で人が伸びられれば苦労はしない!と思うのです。例えばどれだけ天才的な才能を持っていて、どれだけ伸びる考え方をしてたって、彼がその会社で唯一のそういう人材で、残りの99%が彼の足を引っ張る人間だったらどうだろう?本当に伸びるのか?答えは否。伸びるどころか、のけ者にされて不幸になるだけです。そんな会社辞めてもっと良い会社に?って、ひとつの会社で精神的にそれだけ追いつめられた人間が自信を持って胸を張って次の会社に移れるだろうか?それも無理だろう。結局、人が伸びるかどうか?は、当然各個人の努力があってこそだけれども、周りの環境が一番大切なのだと、SHIN-ICHI は思います。

そういう環境があってこそ、できる人はできるようになれる。

それなのに、できるようになった人はあまりにそのことに感謝しなさすぎる。そればかりか、出来る用になったのは自分の努力のたまもので、それだけでなしえたのだから、それが出来ない奴は努力が足りないのだ!なぜ自分と同じように出来ない?とった過ちに陥りやすい。で、結局口を出る言葉が「お前もっと頑張れよ」だよ。違ーーーーう!何でもっと具体的なプロセスや手法や考え方を手取り足取り教えてやらないんだよ!もっと細かい部分のひとつひとつ、そういうノウハウを彼は必要としているんだろうが!何でそれを教えてやらないんだよ!

潰れた前の会社の社長(営業出身)と営業のやりとりを見ていて、感じた事がそれでした。

例えば SHIN-ICHI にプログラムを聞かれて、SHIN-ICHI が10年かけて学んで経験して出来るようになった技術を一言で「こんなの簡単だよ、こうやってこうやって・・・」って言われたら誰が理解出来る?それが分かるぐらいなら最初から聞きはしない。知りたいのは具体的な手法もそうだろうけど、何故それをそう考えられるのか?それがそうだと当たり前に思えるか?だろう。もちろんそんなことは一瞬で言えるはずはない。だけど、今言える範囲、今聞いて分かってもらえる範囲で一番わかりやすいポイントを教え、何度聞かれても何度も応え、少しずつでも伝えていくこと、それが必要なんじゃないのか?そのためには、相手が何をどう思っているのか?個別に聞いて知る必要がある。それをしないで誰にでも同じ事を言うからそういう発言になる。それじゃモノは伝わらないんだよ。

そういったこの2年程の SHIN-ICHI の一番の悩みについて、具体的な話を書いてくれている人がいた!と、一番の大ヒットだったのでした。この本は。

なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?

お勧めです。


もちろん、上に立てば、部下が怠惰で不勉強でレベルアップしないんじゃないか?って心配になるのはわかります。だけど、実際に努力してる人が、今分からない、あなたの伝え方が下手なだけ、周りの環境が悪いだけで、駄目な人間伸びない人間と決めつけられるのは不幸です。そう決めつけられれば伸びる人も伸びなくなる。

また、単に、あなたが今まで、例えばずっと昔中学の頃にそれが当たり前だそうすべきだって習った、自分では普通に出来ていることを、今まで知らなかっただけの人だったらどうなのだろう?30、40と歳を重ねれば変わることは難しかもしれないが、ただそれだけの事を知るだけで人間が変わるかも知れない。今まで知らなかった「出来る」喜びに、生き方そのものをかえるかもしれないのだ。その芽をあなた自身が潰しているとしたらそれは凄く不幸です。

さらにもっと悪いのは、この本には書かれていないが、この本で言われている「できる人が陥る過ち」=「できない人をもっと出来なくする方法」を、知ってか知らずか、意識的に使うことで、周りの人間を蹴落として自分だけ生き残るようにし向ける人間さえいるだろう。ていうか、SHIN-ICHI が知ってる人間で、弱い人間はだいたいその手法を使って身を守ってる。それをそのままにしておくと、会社は腐るぞ?敵は社内にはいないはずなのに、社内の敵に会社を腐らされ、大企業病になっていくか潰れるか?そんな不幸をそのままにしておいていいのか?

というようなことを思ったので社内ブログで薦めたんだけど、読んでくれたのは他チームのリーダーでした。
THE 21 03月号 「頭をうまく使う」技術昨日も書いたんだけどね、問題点を指摘するだけじゃ意味がないんだよ。問題に酔ってるのは悲劇の主人公を気取ってる少年と同じだ。昨日、コンビニで買った「THE 21 03月号 「頭をうまく使う」技術」で、漫画家の江川達也が
たしかにいまは、ものを考えない人が多いですね。(中略)だってこの社会は、下手に考えない方が楽に生きられるし、ご褒美だってたくさんもらえるようにできてるんですから。
と、自分が学生時代に数学を自分の解き方で解いたら汚いと低い点を付けられ解き方を暗記したら成績がトップだったが嬉しくなかった、とか言ってるが、そんなことが必要なんじゃないんだよ。

じゃぁ、その不快な気持ちをどうしたらいいんだ?

出来る人や考えられる人が悩んでいるのはいつも同じで、できない人考えない人とのやりとり。それらは全てコミュニケーション不足に起因しているとしても、出来ない考えない方がそれを拒否するのなら、そこで折り合いをつけて生きていくのは容易じゃないだろう?

考えられるようになる、出来るようになる、それがカッコイイと思えない。

周りから孤立して不幸になるよりも今のままの安定を求める、って事がそんなに行けないことなのか?ツーカーで話が出来ないのは寂しい。話せばわかる、説明すれば伝わるけど、第一声は必ず否定される、っていうんじゃ寂しすぎる。

江川達也は頭がよくて考える人なんだろう?出来る奴なんだろう?それ故に悩んできた結果、今があるのだったら、江川達也が人に伝えるべきはそこじゃないだろう。「考えろ」って言うよりも「考えて出来る人間になればいかに幸福になれるか?」「どれだけカッコイイか?」「どういう不都合があってその時どうしたらいいのか?」とくに周りの人間とのコミュニケーションにおける問題には、具体的なイメージを描きやすい、それこそ漫画を通して問題点と解決法の提案をすべきだろう。

ちょうど今回の 日経ビジネスAssocie が「なぜか結果を出す人の 好かれる技術」がテーマだけど、その中でも日本では欧米と違って「優れた資質や能力は、それそのものが嫉妬の対象になる」これは自慢しなくてもダメらしい。
高学歴で仕事の能力は高く、高収入でルックスも二重丸といった完全無欠さは、尊敬ではなく嫉妬と結びつき、敵と認識されてしまう。「仕事はできるが少しドジ」「ルックスは最高だけどちょっとオタクっぽい」というようなスキルが必要不可欠だ。
なんて、それで良いのか?日本人。

自分より出来る奴がいたらワクワクして嬉しくなって自分もやる気になるなんて、そうそういないらしい。そんな社会になればそんな能力は必要ない。逆にそんな社会にならなければ各個人の努力だけで、出来る人間はそうは増えないだろう。みんな辛いのも寂しいのも嫌いだ。漫画には社会を変える力がある。数年後、数十年後には変わった社会が当たり前になる、そういう力がある仕事をしているのだから、そういう話を描いて欲しいと思うのは、無責任すぎるのかな?期待しすぎだろうか・・・


同じく日経アソシエに、「3分しゃべったら相手に7分しゃべらせろ」というテクニックが紹介されている。人は話を聞くより話をする方が嬉しいというのが科学的調査で実証されているらしい。その割合が7割聞いてもらえると嬉しい、3割は話したり相づちを打ってもらえないとダメ、ということらしい。

ほ・・・SHIN-ICHI もかなりしゃべるの好きだから、自分だけじゃなくってちょっとホッとしました。

だけど、このスキルは諸刃の剣ですよね。逆に言えば、3割しか話さず7割聞き続ければ、相手の自分への好感度はあがる一方で、自分が相手を嫌いになる、っていうことですよね。これは分かって自分でやってたとしても深層心理的に刷り込まれていくんじゃないだろうか?本当にそれでいいのだろうか?相手の話を聞くほど相手は話を聞いてくれると思ってエスカレートするだろう、そして自分の話を聞いてくれなくなる可能性もある。話しを聞く人と認識されれば話を聞かない事があったり、話をし始めれば嫌がられるだろう。そんな諸刃の剣は使いこなすのが非常に難しいと思うのですが・・・ありですか?

こういうテクニックは使わなければどうしようもない相手にだけ使いたいですね。

それよりも考えても不幸にならない、頑張っても不幸にならない社会が良いです。小手先のテクニックで身を守らなければ頑張れない社会なんて、健全だとはどうしても思えない。「世の中そんなに甘くはない」としてるのは、甘くないと諦めざるを得なかった自分の仕返しじゃないかい?志を同じにするものを助け伸ばしてこそ、生きる喜びがあるとは思えないかい?
posted by SHIN-ICHI at 01:04| Comment(0) | TrackBack(1) | | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 最近、あなぐまのやまさんとガデュリンのsugarballさんがエントリーされているので、私も書いてみます。 今、確認してみると、私がこの本を読んだのは 2006年2月ですね。ブログの中で大絶賛してい..
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